- おすすめの債券ファンドが知りたい
- 債券ファンドをどのように選べば良いのかわからない
- 債券ファンドがどのような投資家に合っているのか知りたい
安定した資産形成を目指す投資家にとって、債券ファンドは重要な選択肢の一つだ。
しかし、その仕組みはやや複雑であるため、とっつきにくいと感じる人も少なくない。
そこで本記事では、債券ファンドを例に解説するとともに、上手な選び方やおすすめの証券会社までを丁寧にガイドする。
本記事を通じて、債券ファンドを身近に感じ、投資の選択肢を広げていただければ幸いである。
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債券ファンドの参考例

それではさっそく、債券ファンドの例をみていこう。
国内債券ファンド(例)
ここでは、国内債券型について、代表的な債券ファンドの例を紹介する。
債券ファンドは、金利水準や信用環境などの影響を受ける。比較する際は、投資対象や運用方針、コスト、分配方針などの基本情報を確認したい。
| 名称 | 基準価額 | 流入額(百万円) | リターン | 信託報酬 | 直近分配金 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Smart-i 国内債券インデックス | — | — | — | — | — |
| 2 | eMAXIS Slim国内債券インデックス | — | — | — | — | — |
| 3 | 明治安田日本債券ファンド | — | — | — | — | — |
| 4 | MHAM物価連動国債ファンド | — | — | — | — | — |
| 5 | たわらノーロード国内債券 | — | — | — | — | — |
低コストのインデックス型が選択肢になる
国内債券のインデックスファンドは、特定の債券指数への連動を目指す設計のものがある。
インデックスファンドは、運用方針が明確で、コスト水準も比較しやすい。
物価連動国債に投資するファンドもある
いわゆる「物価連動型」として、物価連動国債に投資するファンドなど、インフレ局面を意識した商品もある。
物価連動国債を主な投資対象とするファンドは、物価上昇による実質購買力の目減りを抑える目的で活用されることがある。
こうしたファンドは、通常の固定利付債と値動きの要因が異なる場合があるため、商品性を理解したうえで検討したい。
リターンだけでなく、ポートフォリオ全体のリスクやインフレ環境との相性、コストなども踏まえて検討したい。
国際債券ファンド(例)
次に、国外債券を対象としたファンドの例をみていこう。
| 名称 | 基準価額 | 流入額(百万円) | リターン | 信託報酬 | 直近分配金 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 三菱UFJ/マッコーリーグローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型) | — | — | — | — | — |
| 2 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)B(為替ヘッジなし) | — | — | — | — | — |
| 3 | eMAXIS Slim先進国債券インデックス | — | — | — | — | — |
| 4 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし) | — | — | — | — | — |
| 5 | ルーミス米国投資適格債券ファンド[毎月決算型] | — | — | — | — | — |
国際債券型は、国内債券とは異なる特徴がみられる。
- 特定の戦略や地域に焦点を当てたアクティブ運用の商品もある
- 国内型と比べ、コスト水準が高い場合もある
- コストと期待収益のバランスを踏まえた選択が必要
- 投資対象となる国・通貨・セクターが幅広い商品もある
- 分配方針(分配金の有無・頻度)が商品ごとに異なる
- 為替ヘッジの有無でリスク・リターン特性が変わる
国内債券型と比べ、為替要因なども含めて収益源が多様になるため、期待するリターンとリスクの関係も変わる。
これらについて、また商品性について詳しくみていこう。
「毎月決算型」に注目が集まっている
毎月決算型など、決算や分配の頻度に特徴のある商品もある。
運用方針(アクティブ/インデックス、為替ヘッジの有無など)は商品によって異なる。
- 例:「三菱UFJ/マッコーリーグローバル・インフラ債券ファンド」
- インフラ関連企業が発行する債券などを投資対象とする運用方針の例
- 例:「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドB」
- 米国のハイイールド債(高利回り社債)などを投資対象とする運用方針の例
- 例:「ルーミス米国投資適格債券ファンド」
- 米国の投資適格債券などを投資対象とする運用方針の例
毎月決算型は、定期的な現金フローを得られることから、心理的満足感が高い。
また、「毎月分配」は販売時の訴求ポイントになりやすいことも理由だろう。
ただし、分配金は投資信託の純資産の中から支払われるため、分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がる。分配方針やコスト、税負担を含め、トータルリターンで比較したい。
債券型でも「高リターン」を求める傾向がみられる
ハイ・イールド型にも注目が集まっている。ハイ・イールド型のファンドとは、主に低格付けの社債(ハイイールド債券)に投資する投資信託のことだ。
これらの債券は、投資適格債券と比較して高い利回りを提供するが、同時により高いリスクも伴う。
債券型商品の購入理由で多いのが、ポートフォリオに安定を加えるというものである。
しかし、国際債券型については、どちらかといえばより積極的に収益を獲得する手段の一つとして組み入れようとする意図がみられる。
相場環境によっては、投資家のリスク許容度が変化し、高リスク・高リターンの商品に資金が向かうこともある。
外国債券型では「アクティブファンド」が人気
外国債券型では、アクティブ型とインデックス型の両方があり、投資対象や運用会社の運用方針によって特徴が異なる。
インデックス型では、特定の債券指数への連動を目指す商品もある。
例えば、FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)への連動を目指すファンドもあり、為替変動の影響を含めて値動きが生じる。
「ポートフォリオに安定性を加えたいが、マイナスリターンは避けたい」と考える投資家にとっては、一つの選択肢となる商品だ。
ただし、為替変動リスクは避けられないので、その点には十分注意が必要である。
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債券ファンドのコスト比較のポイント

投資信託を選ぶ際の重要なポイントに手数料等のコストがある。
コストが高いと、リターンがその分減少するからだ。
この点は、とくに債券ファンドを選ぶうえでは非常に重要だ。
「債券型は低コスト商品を選ぶべき」とされる理由
債券ファンドを選ぶ場合は、手数料等のコストについてより敏感になった方が良い。これは以下のような理由による。
- 債券のリターンは株式に比べて相対的に低い傾向があり、コストの影響が相対的に大きくなりやすい
- 債券投資は長期的な視点で行われることが多い。長期にわたって高いコストを支払い続けると、複利効果によってリターンが大きく侵食される
- 債券市場(とくに国債市場)は効率的とされることもあるため、アクティブ運用による超過収益の獲得が難しい局面もある。この場合、インデックス運用は有効な戦略となる。インデックス型では、商品性に大きな違いは生じにくいため、コストが大きな要因となる
もちろん、投資家の目的にもよるが、債券型を検討するなら手数料等が安いものを選ぶ方が合理的である。
信託報酬を比較しやすい債券ファンド
では、コストを比較する際の例を確認していこう。
以下は、信託報酬(コスト)を比較する際の例として、いくつかの債券ファンド名を挙げたものだ。
| 名称 | 基準価額 | リターン | 信託報酬 | 流出入順位 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド | — | — | — | — |
| 2 | SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド | — | — | — | — |
| 3 | My SMT 国内債券インデックス(ノーロード) | — | — | — | — |
| 4 | Smart-i 国内債券インデックス | — | — | — | — |
| 5 | eMAXIS Slim国内債券インデックス | — | — | — | — |
インデックスファンドは、運用方針が明確で、コスト水準も比較材料になりやすい。
国内債券型では、国内債券指数への連動を目指すインデックスファンドも選択肢となる。
商品性についての大きな差が生じにくい場合は、取扱いの有無なども含めて検討すると良いだろう。
SBI・iシェアーズの債券ファンド
国際型債券ファンドの中には、SBI・iシェアーズ・シリーズのように、コスト水準を含めて比較しやすい商品もある。
SBI・iシェアーズの債券ファンドは、手数料等のコスト面を含めて商品性を比較しやすいシリーズだ。
例えば、以下のような商品がある。
- SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド
- SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド
- SBI・iシェアーズ・米国ハイイールド債券インデックス・ファンド
一部の商品では、上場投資信託(ETF)に投資することで、運用の効率化を図る設計となっている。
投資対象や運用手法により、コスト水準やリスク・リターン特性は変わる。
ここでは例として「SBI・iシェアーズ・米国ハイイールド債券インデックス・ファンド」を紹介しておこう。
これは、米国のハイイールド債に投資し、債券指数への連動を目指すタイプの一例である。
ハイイールド債券は、投資適格債券に比べて信用リスクが高く、価格変動も大きくなりやすい。
指数連動型であっても、信用環境や景気動向の影響を受けるため、商品性を理解したうえで検討したい。
万人におすすめできるものではないが、高リターンと分散投資を両立したい投資家には、新たな選択肢になる可能性がある。
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債券ファンドへの投資におすすめのネット証券

債券ファンドへの投資だからといって、あらためて証券会社を選ぶ必要はない。
すでにお持ちの口座において、気になる商品を探すところから始めると良い。
しかし、これから口座を開設する人や、口座を増やそうとする人になら、以下の証券会社をおすすめする。
SBI証券
取り扱いの債券ファンドが多く、選択肢が広い。
目的に合う商品を探しやすいだろう。また、SBIアセット・マネジメントの取り扱う商品の購入ができる点も魅力の一つだ。
前のセクションで触れたようなETFに投資するシリーズ商品や、PIMCOの運用力を活用したものなど、ユニークな商品が購入できる。
楽天証券
取り扱う債券ファンドも多く、検索しやすく、比較検討も簡単にできる。
信託報酬や販売手数料が比較的低い商品を多く取り扱っており、長期投資においてコストの負担を軽減できる。
ポイントを使っての投資信託購入や取引に応じて楽天ポイントが貯まる仕組みもあるため、お得に投資したい人は真っ先に検討すべきだろう。
auカブコム証券
債券ファンドの取り扱いもあり、Webサイトは見やすく使いやすい。
ファンド検索の絞り込みはサクサク動き、見栄えも良くストレスがない。
ただし、ファンド検索がデバイスごとに最適化されていない点は残念。今後の商品拡充も期待できる。
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債券ファンドがおすすめな投資家の特徴

債券という資産クラスには、以下のような特徴がある。
- 株式と比べて価格変動が小さい傾向がある
- 債券の収入は、定期的な利払いと満期時の元本償還からなり、安定的
- 投資対象(国債・社債等)や信用力によりリスク水準が異なる
- 株式等と値動きの要因が異なるため、組み合わせにより分散効果が期待されることがある
よって、以下のような投資家に適している。
- 安定した収益を求める投資家
- 長期的な資産形成を目指す投資家
- ポートフォリオのリスク分散を図りたい投資家
- インカム収入を重視する投資家
- 元本保全を重視するリスク回避的な投資家
しかし、以下のような商品の場合は上記に限らず、特定の目的を有する投資家にとって良い選択肢となる。
- ハイイールド債券ファンド: より高いリターンを求め、そのリスクを許容できる投資家
- 新興国債券ファンド: 新興国市場の成長機会を狙う積極的な投資家
- 物価連動債ファンド: インフレリスクをヘッジしたい投資家
- 為替ヘッジなし外国債券ファンド: 為替変動による追加的なリターンを期待する投資家
- 変動金利債ファンド: 金利上昇局面での資産価値の維持を重視する投資家
- 短期債券ファンド: 一時的な資金運用や、金利上昇局面での柔軟な対応を求める投資家
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債券ファンドの選び方

債券ファンドを選ぶうえでもっとも重要なのは、「自分に合ったものを選ぶ」という姿勢だ。
以下に、「自分に合った」という視点で選ぶ際のポイントを解説する。
1 投資目的とリスク許容度を明確にする
投資は常に「投資目的とリスク許容度を明確にすること」から始めるべきだ。
これらが明確になっていれば、ポートフォリオに債券を加える必要があるか、どのような商品が必要かを判断できるからである。
- 安定した収益を求める場合
- 国債や投資適格債券を中心としたファンドが適している
- 高いリターンを求める場合
- ハイイールド債券や新興国債券を含むファンドが候補となる
2 候補を絞り込み、ファンドの詳細を確認する
投資目的に基づき候補を絞り込み、それぞれの詳細を確認しよう。
- ファンドの運用方針・投資対象、連動を目指す指標など
- 過去の運用実績(リターン)、リスク
- 各種手数料
3 ポートフォリオ全体への影響を確認する
新たに債券ファンドを追加する際は、既存のポートフォリオとの相関関係や分散効果を考慮する必要がある。
- 新しい債券ファンドが、全体の資産配分にどのような変化をもたらすかを確認する
- 既存の投資資産との相関関係を分析し、効果的なリスク分散が図れるかを評価する
- 外貨建て債券ファンドの場合、為替変動がポートフォリオ全体にどのような影響を与えるかを検討する
- 長期的な投資戦略に合致しているかを確認する
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「おすすめ」とされる債券ファンドが自分に合っているか検討する方法

ここまで読み進めていただいた方々の中には、債券ファンドに対する興味が深まった方もいるだろう。
しかし、すぐに商品の検索を始める前に、一度立ち止まり、「自分の投資目標に債券ファンドが本当に適しているか」を再評価していただきたい。
債券ファンドの購入を必要としない人もいる
債券型商品は、ポートフォリオにリスク分散効果など多くのメリットをもたらす。
しかし、すでに多様な資産クラスに分散投資している場合やバランス型を購入している人は、追加で債券ファンドを購入する必要性は低いかもしれない。
一方、高リターンを狙った新たな収益機会を探る人なら、自身の資産状況をしっかりと見極め、「必要性」と「許容性」を検討することが不可欠だ。
繰り返しになるが、投資商品を選択するうえで大切なのは、人気やおすすめ商品を選ぶことではない。
「自分に合った商品」を選ぶことなのだ。
IFAへの相談で「投資の目的」を再確認する
何が自分に合っているか、そして何が投資目的達成に資するものかを判断するのは、経験豊富な投資家にとっても難しい。
投資意思決定をより良くする一つの方法は、第三者の意見を取り入れることだ。
このとき、相談する相手が資産運用の専門家であり、客観的な視点をもっていることが望ましい。
この条件に合致する専門家といえば、独立系フィナンシャルアドバイザー「IFA」である。
IFAは特定の金融機関等に属さず、独立した立場で顧客に最適なアドバイスを提供する専門家だ。投資家の資産状況や投資目標などを見据え、戦略立案から商品選定、リバランスまでをサポートできる。
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債券ファンドのおすすめ情報を鵜呑みにせず、自分に合う商品を見極めよう!

債券型商品は、株式と比べて価格変動が小さい傾向がある一方、金利や信用状況などの影響を受けるため、投資対象としておすすめされることがしばしばある。
しかし、誰にでも必要な商品ではないうえ、中にはリスクが高いものもあるため、組み入れには十分な注意が必要だ。
投資意思決定にあたっては、IFAのような専門家への相談がおすすめだ。
判断のミスを回避し、投資目的達成までの道のりを短縮してくれるはずだ。
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参考・出典
- 金融庁『つみたて投資枠対象商品の概要について』(公表日/更新日:2026-01-15)
- 一般社団法人 投資信託協会『NISA成長投資枠の対象商品』(公表日/更新日:2026-03-03)

