近年、日本では物価の上昇が続いており(消費者物価指数〔総合、2020年=100〕は2026年1月に112.9、前年同月比1.5%上昇)、家計の負担は重くなっている。
家計の管理を行っている主婦の方のなかには「資産運用で家計の負担を軽減したい」と考えている方も多いのではないだろうか。
本記事では、主婦の方が資産運用をする際におすすめの投資先や運用ポートフォリオを紹介し、運用時の注意点を解説する。
実際に投資をしている主婦の方の投資実態や初心者へおすすめの資産運用の相談先も紹介するので、ぜひ本記事を参考に効果的な資産運用を実践してほしい。
なぜ主婦が資産運用を始めるべきなのか

主婦が資産運用を始めるべき理由として以下の2点が挙げられる。
- インフレによる物価上昇に対策が必要である
- 将来必要な資金の準備が預貯金だけでは難しい
近年、消費者物価指数(総合、2020年=100)は2026年1月に前年同月比1.5%上昇しており、物価が上昇する局面が続いている。
物価が上昇すると相対的に現金の価値は下落してしまうため、インフレに負けない資産を保有しておくことが重要だ。
特に、40〜50代の主婦の方はセカンドライフを控えており、そのための費用の準備が必要となる。
しかし、預貯金のみで老後費用を準備するのは、目標金額によっては難しく感じることもある。投資・資産運用を行い、資産形成を進めて老後費用を準備していく方法もあるのだ。
現在はネット証券などで気軽に投資を始められるため、将来に向けた資産運用を早めに始めておくと良いだろう。
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50代主婦の投資実態

次に、弊社で実施したアンケート調査の結果をもとに、50代主婦の投資実態を紐解いていく。実際に投資をしている人の回答結果を自身の投資にも活かしていこう。
始めたきっかけ
アンケート調査で「投資を始めたきっかけは何ですか?(複数回答可)」という質問をしたところ、以下のような回答結果が得られた。
| 回答結果 | 割合 |
|---|---|
| 老後資金を貯めるため | 69.7% |
| 日々の生活費の足しにするため | 33.3% |
| 欲しいものを買う資金を貯めるため | 15.1% |
| 子供の教育費のため | 6.1% |
| 家族・友人に勧められたから | 9.1% |
| 証券会社から提案されたから | ー |
| 退職金を受け取ったから | ー |
| もともと興味があったから | 24.2% |
| 新NISAが始まったから | 12.1% |
| SNSやYouTubeを見て興味を持ったから | 3.0% |
| その他 | 3.0% |
老後資金を貯めるために資産運用を行っているケースがもっとも多かった。
また、日々の生活費の足しにするという回答者も多く、将来に向けた資産形成や現状の生活費負担の軽減を目的に投資する人が多いことが分かる。
資産における投資割合
アンケート調査で「保有資産における投資資産の割合を教えてください。」と質問したところ、以下のような回答結果が得られた。
| 回答結果 | 割合 |
|---|---|
| 0〜20% | 57.6% |
| 21〜40% | 24.2% |
| 41〜60% | 15.2% |
| 61〜80% | ー |
| 81〜100% | 3.0% |
投資資産が保有資産の2割以下であるケースがもっとも多く、次いで2割〜4割程度の回答者が多かった。
資産の大半は預貯金などで運用しつつ、一部のみを投資に回す方が多いことが分かる。
投資先の資産クラス
アンケート調査で「どの資産クラスで運用していますか?(複数回答可)」と質問したところ、以下のような回答結果が得られた。
| 回答結果 | 割合 |
|---|---|
| 株式 | 60.6% |
| 債券 | 9.1% |
| 投資信託 | 69.7% |
| ファンドラップ | ー |
| ETF・REIT | 9.1% |
| 不動産 | ー |
| 外貨預金 | 15.2% |
| FX | 6.1% |
| その他 | 3.0% |
投資信託がもっとも多く、次いで株式が多いという結果になった。いずれも比較的仕組みが分かりやすい投資先である一方、期待リターンやリスクは商品・銘柄によって異なる。
投資先を選ぶ基準
アンケート調査で「あなたが投資先を選ぶ基準を教えてください。」と質問したところ、以下のような回答結果が得られた。
| 回答結果 | 割合 |
|---|---|
| 収益性(期待リターン) | 57.6% |
| 安定性(リスク) | 75.6% |
| 流動性(換金しやすさ) | 21.2% |
| 手数料 | 39.4% |
| 目標金額 | ー |
| 投資期間 | 24.2% |
| その他 | ー |
もっとも重視されていたのが安定性であり、次いで収益性が重視されていた。
老後を間近に控えているためリスクを抑えた運用を好む方が多い一方で、ある程度の収益性も求める方が多いということが分かる。
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主婦におすすめの投資先

弊社アンケート調査で「あなたが思う、主婦におすすめの投資先はどれですか?」と質問したところ、以下の投資先が多く挙げられていた。
- 投資信託
- 株式
- 外貨預金
実際、弊社アンケートでも上記の3つが多く挙げられていた。それぞれの特徴を解説していく。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金をもとに運用会社が株式や債券などに投資し、その運用成果を投資家に分配する仕組みの金融商品だ。投資信託では、信託銀行が信託財産を保管・管理する。
自分で投資先を選ぶ必要がないため、投資の手間や時間をかけずに資産運用を行える点が魅力となっている。
また、多くの投資信託では複数の株式・債券などで運用が行われるため、1つの商品を購入するだけで間接的に複数の投資先に資金を投じることになる。
特定の投資先に資産が集中せず、複数の投資先にリスク分散を行える点も投資信託のメリットだ。
投資経験が少ない方でも運用を始めやすい一方、リスク水準は商品によって異なるため、投資対象や運用方針を確認したうえで選びたい。
「投資を成功させる自信がない」「リスクを抑えて運用したい」という方は、投資信託による運用を検討してみよう。
株式
株式とは、企業が資金調達のために発行する有価証券のことだ。
証券取引所で売買される株式を購入し、株価の値上がりによって得られる売却益や保有期間中に企業から支払われる配当金を得るという投資手法である。
一般に、個別株式は投資信託などの金融商品に比べると価格変動が大きくなることがあり、リスクが高くなる場合があることが特徴だ。
短期的に大きな損失を抱える危険性がある一方で、大きなリターンも狙える。ある程度のリスクを許容できる投資家におすすめだ。
配当金を重視する場合は、配当利回りが高い「高配当株」という選択肢もある。
ただし、配当は業績や配当方針によって変動し、減配や無配となることもあるため、利回りの高さだけで判断しないようにしたい。
「短期的なリターンを狙いたい」「配当収入を重視したい」という方は、株式への投資を視野に入れておこう。
外貨預金
外貨預金とは、日本円を外国の通貨に交換して預ける仕組みの預金のことだ。
米ドルやユーロ、豪ドルなどの外貨で預金を行い、金利や為替変動による収益を狙って投資を行う。
円預金と比べて、通貨や商品によっては外貨預金の方が高い金利が適用される場合があるため、より多くの利息を得られることがある。
さらに預入時よりも為替レートが円安となった場合、為替の差額分が利益として得られる仕組みだ。
為替相場の変動により、外貨での元本は保たれても、円換算の受取額は預入時より減ることもある。また、外貨預金は預金保険の対象外である。通貨や手数料、為替変動の影響を理解したうえで検討しよう。
「リスクを抑えて運用したい」「高金利の外貨で運用したい」という方は、外貨預金を検討してみよう。
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主婦におすすめの運用ポートフォリオ

次に、主婦におすすめの運用ポートフォリオを投資目的別に紹介していく。自分の投資目的と照らし合わせながら、最適なポートフォリオを構築しよう。
老後に向けて資産を増やしたい方におすすめのポートフォリオ
老後に向けて資産を増やしたい方は以下のようなポートフォリオがおすすめだ。
- 国内株式型投資信託
- 40%
- 外国株式型投資信託
- 30%
- 国内債券型投資信託
- 30%
投資資産のすべてを投資信託で運用し、国内外の株式と国内債券に投資するというポートフォリオだ。
収益性が高い株式型投資信託で老後に向けて資産を増やしつつ、一般に株式に比べて値動きが小さいとされる債券でリスクヘッジを行うという戦略である。
老後の生活に向けて多少のリスクを覚悟しながら資産を増やしたい方は、上記のポートフォリオを参考にしよう。
安全性を重視したい方におすすめのポートフォリオ
極力リスクを抑え、安全性の高い運用を実践したい方は以下のようなポートフォリオがおすすめだ。
- 外貨預金
- 40%
- 国内債券型投資信託
- 30%
- 外国債券型投資信託
- 30%
資産の大半を債券型の投資信託で運用しつつ、残りを外貨預金に回すというポートフォリオだ。
債券型投資信託と外貨預金で堅実に運用し、投資対象地域も広く分散させる戦略である。外貨預金は1つの国の通貨だけでなく、複数の外貨に分散させておくとより良い。
老後までになるべく資産を減らさずに運用していきたい方は、上記のポートフォリオを参考にしよう。
家計を助けたい方におすすめのポートフォリオ
定期的な収入を増やし、家計を助けたいという方は以下のようなポートフォリオがおすすめだ。
- 高配当株
- 50%
- 外貨預金
- 50%
高配当株と外貨預金に半分ずつ投資を行い、利息や配当金(支払われる場合)を受け取るというポートフォリオだ。
将来に向けて資産を増やすというよりも、定期的な収入源を確保して現在の家計を助けるという側面が強い戦略である。
複数の外貨預金を活用することはもちろん、高配当株の業種も分散しておくと定期収入が安定しやすい。
家計を助けるための収入源を確保したい方は、上記のポートフォリオを参考にしよう。
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主婦の資産運用の注意点

主婦が資産運用を始める場合、以下の2点に注意が必要だ。
- 過剰なリスクは避ける
- 定期的に資産状況を見直す
定期的な収入が限られている主婦の方は、資産運用で大きな損失を抱えてしまうと老後を迎えたときに資産が不足する可能性がある。
リスクを取って資産を一気に増やそうとすると大きな損失を抱える危険性も高まるため、過剰なリスクは避けて運用しよう。
投資先を分散させたり、長期的な目線で戦略を立てたりなど、リスク軽減策を徹底することが大切だ。
また、保有資産の価格変動によって資産バランスが崩れてしまうケースがある。
資産のバランスが変わるとリスク水準も変わってしまい、資産全体におけるリスクが想定よりも大きくなる可能性がある。
定期的に資産状況を見直し、資産バランスが崩れていたら調整していくことが大切だ。
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主婦が資産運用するなら誰に相談するべき?

主婦が資産運用を始める場合、金融商品の特徴やリスクを整理するために、専門家に相談する方法もある。相談先の一つとして、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が挙げられる。
専門家に相談するメリット
主婦が資産運用を専門家に相談するメリットとして「選択肢を整理しやすくなる」という点が挙げられる。
専門家の知識を借りながら、商品の特徴やリスク、手数料などを整理できる点がメリットだ。
本記事で複数のポートフォリオを提示した通り、本来投資の戦略は本人の資産状況やリスク許容度、希望するライフプランによって異なる。
しかし投資経験が少ない初心者の方が自分の状況にぴったりの戦略を見つけ出すことは容易ではない。
専門家に相談を行えば、あなたの資産状況やリスク許容度、ライフプランに基づいた提案を受けられることがある。
自分だけで検討するよりも、検討の抜け漏れを減らしやすい点もメリットとなる。
自分に合った投資戦略を検討するためにも、投資助言を行う専門家に相談しよう。
IFAとは
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、金融機関に所属せずに資産運用の相談に対応するアドバイザーを指す場合がある。
相談内容に応じて、投資戦略の整理や金融商品の説明・提案、仲介などを行うことがある。
IFAへの相談をおすすめする理由は主に以下の2点だ。
- 金融機関に所属せず相談に対応する場合がある
- 相談後も定期的に見直しを行うことがある
IFAは金融機関には所属せず、外部の立場から顧客に対して投資助言を行っている場合がある。
ただし、提案範囲や取扱商品、手数料体系は相談先によって異なるため、内容を確認したうえで比較検討したい。
また、担当者やサポート体制も相談先によって異なるため、定期的な見直しの方法も含めて確認しておくことが大切だ。
資産運用の相談先を検討中の方は、IFAも含めて比較しながら相談先を検討しよう。
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主婦の資産運用は専門家の力を借りよう

物価上昇局面では、将来に向けた資産準備の選択肢として資産運用を検討する意義がある。
投資信託や株式、外貨預金などの投資先を中心に、自分に合ったポートフォリオを構築して資産運用を始めよう。
主婦の方が資産運用を始めるのであれば、専門家に相談する方法もある。
相談先の一つとしてIFAも挙げられるため、提案範囲や手数料、サポート体制を確認したうえで検討しよう。
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主婦の資産運用に関するQ&A

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参考・出典
- 総務省統計局『2020年基準 消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)1月分』(公表日:2026-02-20)
- 【例外】一般社団法人 全国銀行協会『外貨預金の特徴を知る』(公表日/更新日:日付不明)
- 【例外】一般社団法人 投資信託協会『投資信託の仕組み』(公表日/更新日:日付不明)
- 【例外】金融庁『NISAを利用する皆さまへ』(公表日/更新日:日付不明)

