確定拠出年金と退職金の違いとは?仕組みとメリットを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 退職金と確定拠出年金の違いが知りたい
  • 企業型DC(企業型確定拠出年金)の仕組みを理解したい
  • 退職金・企業型DC・iDeCoをどう確認すればよいか知りたい
  • 退職金や確定拠出年金を受け取るときの税金の注意点を知りたい

退職金と確定拠出年金は、どちらも老後資金に関わる制度です。ただし、誰が掛金を出すのか、誰が運用するのか、将来の受取額がどのように決まるのかは大きく異なります。

一般的な退職金は、会社の退職金規程に基づいて支給額が決まる退職給付です。一方、企業型DC(企業型確定拠出年金)は、会社が掛金を拠出し、従業員本人が運用商品を選ぶ制度です。

企業型DCは運用結果によって将来受け取る金額が変わります。そのため、「会社から受け取る退職金」と同じ感覚で放置してしまうと、老後資金の準備に差が出る可能性があります。

本記事では、主に退職金企業型DCの違いに焦点を当てて解説します。iDeCo(個人型確定拠出年金)やDB(確定給付企業年金)については、比較に必要な範囲で触れていきます。

なお、本記事は2026年5月28日時点で確認できる公的情報をもとに作成しています。税制や確定拠出年金の制度は改正されることがあるため、実際に受け取り・拠出・移換などを行う際は、勤務先の規約、運営管理機関、税理士などの専門家にも確認してください。

まずは結論から見ていきましょう。退職金と企業型DCの主な違いは以下の通りです。

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比較項目退職金
退職一時金・退職年金
企業型DC
企業型確定拠出年金
制度の性質会社の退職給付制度会社が導入する確定拠出年金制度
原資の出し手原則として会社主に会社
マッチング拠出があれば従業員も上乗せ可
運用する人会社・制度側従業員本人
受取額の決まり方退職金規程、勤続年数、役職、給与など拠出額と運用成果によって変動
運用リスク主に会社・制度側従業員本人
受け取り方一時金・年金など
会社の制度による
一時金・年金・併給など
税制上の主な優遇退職所得控除
公的年金等控除など
運用益非課税
受取時の退職所得控除・公的年金等控除
加入者掛金の所得控除など

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この記事の監修者
平 行秀 編集統括 / 証券アナリスト(CMA)

野村證券出身の証券アナリスト(CMA)。アドバイザーナビ代表として、IFA紹介事業で培った中立的な視点から資産運用情報を発信中。

目次

退職金の基本情報

退職金とは、会社を退職する際に会社から支給される金銭や給付のことです。退職一時金としてまとめて受け取るケースもあれば、退職年金として分割で受け取るケースもあります。

ただし、退職金はすべての会社で同じように支給されるものではありません。制度の有無、計算方法、受け取り方は勤務先によって異なります。

退職金制度は必ずあるわけではない

退職金制度は、すべての会社に法律上必ず設けられている制度ではありません。一方で、就業規則や退職金規程などで具体的な金額、計算方法、支払条件が定められている場合は、その規定に従って支払う必要があります。

厚生労働省の令和5年就労条件総合調査では、退職給付(一時金・年金)制度がある企業割合は74.9%でした。退職給付制度がある企業のうち、制度の形態は「退職一時金制度のみ」が69.0%、「退職年金制度のみ」が9.6%、「両制度併用」が21.4%となっています。

つまり、退職金は多くの会社で導入されている一方、制度の有無・支給条件・計算方法は会社ごとに異なります。まずは自分の勤務先の就業規則、退職金規程、企業年金制度の資料を確認することが重要です。

退職金の受け取り方

退職金の受け取り方は、主に以下の3つに分けられます。

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受け取り方概要向いている人の例
一時金退職時などにまとめて受け取る住宅ローン返済
まとまった生活資金
資産運用の原資を確保したい人
年金一定期間または終身などで分割して受け取る毎月・毎年の収入として計画的に使いたい人
併給一部を一時金、残りを年金で受け取るまとまった資金と定期収入の両方を確保したい人

実際に選べる受け取り方は、勤務先や制度によって異なります。退職前に「一時金のみ」「年金のみ」「併給可」などの条件を必ず確認しておきましょう。

退職金の税金の仕組み

退職金は、受け取り方によって税金の扱いが変わります。

  • 一時金で受け取る場合:原則として「退職所得」として扱われます。
  • 年金で受け取る場合:原則として「雑所得」として扱われ、公的年金等控除の対象になる場合があります。

退職所得の金額は、原則として「(収入金額 − 退職所得控除額)× 1/2」で計算されます。

退職所得控除の計算方法

退職所得控除額は、勤続年数(1年未満の端数は切り上げ)に応じて以下のように計算されます。

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勤続年数退職所得控除額
20年以下40万円 × 勤続年数
計算結果が80万円未満の場合は80万円
20年超800万円 + 70万円 ×(勤続年数 − 20年)

ただし、役員等としての勤続年数が5年以下の退職手当や、短期勤続年数に対応する退職手当などでは、1/2課税が制限される場合があります。また、前年以前に退職金を受け取ったことがある場合や、同一年中に複数の退職金を受け取る場合も控除額の計算が変わることがあるため注意が必要です。

年金形式で受け取る場合は、公的年金等に係る雑所得として、年金収入から公的年金等控除額を差し引いて所得金額を計算します。

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確定拠出年金とは?

確定拠出年金とは、拠出された掛金とその運用益の合計額をもとに、将来の給付額が決まる年金制度です。

確定拠出年金には、事業主が掛金を拠出する企業型DCと、加入者自身が掛金を拠出するiDeCoがあります。

退職金との大きな違いは、確定拠出年金では加入者本人が運用商品を選び、その運用結果が将来の受取額に反映される点です。

企業型DC(企業型確定拠出年金)の仕組み

企業型DCは、会社が従業員のために導入する確定拠出年金制度です。会社が掛金を拠出し、従業員本人が運用商品を選択します。

運用商品は、勤務先が契約している運営管理機関が提示するラインナップの中から選びます。一般的には、定期預金、保険商品、投資信託などが用意されており、加入者は商品の種類や配分割合を自分で決めます。

運営管理機関は、原則として3以上35以下の運用商品を加入者に提示することになっています。加入者は複数の商品を選ぶこともでき、運用途中で配分を変更することも可能です。

2026年5月28日時点で厚生労働省サイトに掲載されている運営管理機関連絡協議会「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」によると、企業型DCの加入者数は8,620,582人、企業型DCの資産額は2,382,014,504万円、つまり約23.8兆円です。

また、未指図者数は186,629人、加入者数・運用指図者数の合計に対する未指図者割合は2.1%となっています。

未指図者とは、残高に未指図資産を含む加入者などを指します。企業型DCは、商品を選ばず放置すると制度のメリットを活かしにくくなります。定期的に運用状況を確認し、自分の年齢・リスク許容度・退職時期に合う配分に見直すことが重要です。

企業型DCの拠出限度額

企業型DCの拠出限度額は、2026年5月28日時点の現行制度と、2026年12月1日施行予定の改正を分けて理解する必要があります。

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時期企業型DCの主な拠出限度額ポイント
2026年5月28日時点の現行制度月額5.5万円 − DB等の他制度掛金相当額企業型DCのみ加入の場合は月額5.5万円が基本
DB等を併用する場合は他制度掛金相当額を控除する
2026年12月1日施行予定月額6.2万円 − DB等の他制度掛金相当額国民年金第2号被保険者の企業型DC・iDeCo等の共通拠出限度額が月額6.2万円へ引き上げ予定

2026年5月28日時点では、企業型DCの拠出限度額は原則として月額5.5万円からDB等の他制度掛金相当額を控除した額です。

2026年12月1日からは、国民年金第2号被保険者の企業型DC・iDeCo等の共通拠出限度額が月額6.2万円へ引き上げられる予定です。DB等の他制度加入者については、月額6.2万円からDB等ごとの他制度掛金相当額を控除した額となります。

なお、既存の企業型DC規約には経過措置がある場合があります。勤務先の制度で実際に拠出できる金額は、会社の規約、DB等の有無、他制度掛金相当額によって変わります。給与明細や加入者サイト、会社の人事・総務部門で確認しましょう。

マッチング拠出とは

マッチング拠出とは、企業型DCで会社が拠出する掛金に加えて、従業員本人が掛金を上乗せできる制度です。

従来は「加入者掛金が事業主掛金を超えてはならない」という制限がありましたが、2026年4月1日施行の改正により、この制限は撤廃されています。これにより、会社の掛金額が少ない場合でも、拠出限度額の範囲内で加入者本人が上乗せしやすくなりました。

ただし、マッチング拠出を利用できるのは、勤務先が制度を導入している場合に限られます。また、事業主掛金と加入者掛金の合計が企業型DCの拠出限度額を超えることはできません。

マッチング拠出とiDeCo、どちらを優先する?

企業型DC加入者が自分で上乗せ拠出を考える場合、マッチング拠出とiDeCoのどちらを使うかは、勤務先の制度、手数料、商品ラインナップ、拠出限度額、将来の転職予定によって変わります。

一般的には、マッチング拠出は会社側が制度運営費を負担するケースがある一方、iDeCoは自分で金融機関を選べる自由度があります。ただし、企業型DCでマッチング拠出をしている場合は、iDeCoに加入できないため注意が必要です。

勤務先の制度資料、iDeCo口座の手数料、選べる運用商品を比較したうえで判断しましょう。

企業型DCの税制上の優遇措置

企業型DCには、主に以下の税制上の優遇があります。

  • 制度内の運用益が原則非課税で再投資される
  • 一時金で受け取る場合は退職所得控除の対象になる
  • 年金で受け取る場合は公的年金等控除の対象になる
  • マッチング拠出など加入者本人が拠出する掛金は、原則として全額所得控除の対象になる

一般的な課税口座で上場株式等の配当等を申告分離課税で申告する場合、税率は20.315%です。株式等の譲渡益も申告分離課税の対象になります。

企業型DCでは、制度内で発生した運用益が原則非課税で再投資されます。そのため、長期の資産形成では税制上のメリットを得やすい制度です。

ただし、受け取り時には退職所得または雑所得として課税関係が生じるため、受け取り方と時期を含めて考える必要があります。

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退職金と確定拠出年金の違い

退職金と確定拠出年金は、どちらも老後資金に関わる制度ですが、仕組みは大きく異なります。ここでは、読者が特に混同しやすいポイントを整理します。

違い①:受取額の決まり方

退職金は、会社の退職金規程に基づいて、勤続年数、役職、給与水準、退職理由などによって支給額が決まることが多いです。従業員本人が運用商品を選んで受取額を増やす制度ではありません。

一方、企業型DCは、会社が拠出した掛金を従業員本人が運用します。将来受け取る金額は、拠出額と運用成果によって変動します。元本確保型商品を選ぶこともできますが、投資信託などを選んだ場合は価格変動リスクがあります。

違い②:運用リスクを負う人

退職金では、従業員本人が日々の運用商品を選ぶわけではありません。そのため、運用リスクは主に会社や制度側が負います。

企業型DCでは、従業員本人が商品を選ぶため、運用リスクも本人が負います。リスクを抑えたい場合は元本確保型商品や債券比率の高い商品を選び、リスクを取りたい場合は株式比率の高い投資信託を選ぶなど、年齢や目的に応じた調整が必要です。

違い③:掛金の拠出方法

退職金は、原則として会社が退職金規程に基づいて準備・支給します。従業員本人が「もっと退職金を増やしたい」と思っても、個人の判断で掛金を上乗せする仕組みではありません。

企業型DCは会社が掛金を拠出しますが、マッチング拠出が導入されている会社では、従業員本人も掛金を上乗せできます。また、勤務先の制度や要件を満たせば、iDeCoを併用できる場合もあります。

違い④:税制優遇の範囲

退職金にも退職所得控除や公的年金等控除といった税制上の優遇があります。一時金で受け取る場合は、退職所得控除と1/2課税により、税負担が軽減されやすくなります。

企業型DCは、受け取り時の控除に加えて、運用益が原則非課税になる点が特徴です。また、マッチング拠出で従業員本人が拠出する掛金は、原則として全額所得控除の対象になります。

違い⑤:転職・退職時の扱い

退職金は、会社を退職した時点でその会社の規程に従って支給されます。一方、企業型DCの資産は、転職先の企業型DCやiDeCoへ移換して運用を続けるケースがあります。

企業型DCは、退職・転職時に手続きを放置すると自動移換となり、手数料が発生したり運用が止まったりする可能性があります。退職前後には、移換先と手続期限を必ず確認しておきましょう。

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一時金と年金、どちらで受け取るべき?

退職金や企業型DCを受け取る際は、一時金・年金・併給のどれを選ぶかで、税金や資金管理のしやすさが変わります。

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受け取り方メリット注意点
一時金退職所得控除を使いやすい
まとまった資金を確保できる
使いすぎや運用判断のミスに注意
退職金とDC一時金の受取時期によって税額が変わる場合がある
年金計画的に受け取りやすい公
的年金等控除の対象になる場合がある
公的年金や他の年金と合算され、所得状況によっては税・社会保険料に影響する場合がある
併給まとまった資金と定期収入を組み合わせられる税計算が複雑になりやすく、制度ごとの条件確認が必要

厚生労働省サイトに掲載されている運営管理機関連絡協議会「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」では、企業型DCの老齢給付金の給付件数は、年金が40,738件、一時金が96,395件となっています。iDeCoでも年金が24,733件、一時金が39,406件となっており、一時金の件数が多い状況です。

ただし、これは集計年度中に給付された延べ件数です。併給は年金・一時金の双方に計上されるため、「一時金を選ぶ人の割合」と単純には言い切れない点に注意しましょう。

注意:退職金とDC一時金の受取時期

退職金と企業型DC・iDeCoの老齢一時金を両方とも一時金で受け取る場合、退職所得控除の重複排除ルールに注意が必要です。

令和8年1月1日以後にDCの老齢一時金を先に受け取り、その後に退職手当等を受ける場合、退職手当等を受ける年の前年以前9年内に受け取った老齢一時金は、退職所得控除額の計算で重複排除の対象になる場合があります。

反対に、退職手当等を先に受け取り、その後に確定拠出年金法に基づく老齢給付金として支給される一時金を受け取る場合は、前年以前19年内に支払を受けた退職手当等が重複排除の対象になる場合があります。

受け取り時期・順番・勤続期間・DC加入期間によって税額が変わります。受給前に税理士や勤務先、運営管理機関へ確認することが望ましいです。

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自分の退職金制度を確認しよう!5ステップ

退職金や企業型DCについて理解するには、一般的な制度説明だけでなく、自分の勤務先の制度を確認することが欠かせません。以下の順番で確認してみましょう。

  1. 退職金制度の有無を就業規則・退職金規程で確認する
  2. 企業型DC・DB・退職一時金のどれがあるかを確認する
  3. 企業型DCの加入者サイトで残高・掛金・運用商品・配分を確認する
  4. マッチング拠出やiDeCo併用の可否を勤務先に確認する
  5. 退職金とDC一時金の受取時期を税金面も含めて検討する

特に50代以降は、退職金・企業型DC・公的年金・NISAなどをまとめて確認し、老後資金全体の見通しを立てることが大切です。

投資信託や株式などで運用する場合、預貯金より高いリターンを期待できる一方で、元本割れの可能性もあります。使う時期が近い資金と、長期で運用できる資金を分けて考えましょう。

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退職金と確定拠出年金の相談先はどこが良い?

退職金や企業型DCは、受け取り方、税金、運用方針によって手取り額や老後資金の持ち方が変わります。特に退職金とDC一時金を近い時期に受け取る場合や、退職後も資産運用を続ける場合は、事前に相談しておくと判断材料を整理しやすくなります。

相談先としては、税金に関する具体的な判断は税理士、年金制度や手続きは勤務先・運営管理機関、資産運用全体の相談はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)やFPなどが候補になります。

専門家に相談する重要性

退職金や確定拠出年金は、金額が大きく、税制も複雑になりやすい制度です。自分だけで判断すると、受け取り時期、運用商品、生活費の取り崩し計画などを十分に比較できない場合があります。

専門家に相談することで、資産状況、年齢、退職予定時期、家族構成、リスク許容度を踏まえて、どのような選択肢があるかを整理しやすくなります。

ただし、専門家に相談すれば必ず損失を避けられるわけではありません。相談先の報酬体系、取扱商品、得意分野、提案理由を確認したうえで判断しましょう。

IFAがおすすめな理由

IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、一般的に独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれます。

IFAは、顧客のライフプランやニーズに合った長期の資産形成のために、金融商品の選定・運用、各種制度の活用、売買取引の支援などを行うアドバイザーです。

ただし、IFAは完全にどの金融機関とも関係がないという意味ではありません。多くの場合、IFA法人等が証券会社などの金融商品取引業者または登録金融機関と業務委託契約を結び、金融商品の提案や仲介を行います。

IFAに相談するメリット
  • 資産運用全体を長期目線で相談しやすい
  • 退職金・NISA・保険・相続などを横断して考えやすい
  • 担当者と継続的な関係を築きやすい場合がある

IFAごとに報酬体系、取扱商品、得意分野は異なります。相談前には、手数料、提案できる商品範囲、相談後のサポート体制を確認しておくことが望ましいです。

「退職金ナビ」の活用法

退職金などの運用相談先を探したい方は、退職金アドバイザー検索サービス「退職金ナビ」を利用してみるのも選択肢の一つです。

「退職金ナビ」は、退職金運用の相談先を探す方にIFAを紹介するサービスです。

相談先を探す手続きは、以下の3ステップで進められます。

  1. 資産状況や運用目的、アドバイザーの希望条件などをフォームに入力する
  2. 「退職金ナビ」が入力内容をもとにIFAを紹介する
  3. 紹介されたIFAのプロフィールを比較し、相談したい相手を選ぶ

退職金や企業型DCの受け取り方、退職後の資産運用に不安がある方は、相談先を比較しながら自分に合う専門家を探してみましょう。

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退職金と確定拠出年金の違いを理解して備えよう

退職金は、会社の退職金規程に基づいて支給される退職給付です。支給額は勤続年数、役職、給与、退職理由などによって決まることが多いです。

一方、企業型DCは、会社が拠出した掛金を従業員本人が運用し、その運用成果によって将来の受取額が変わる制度です。

両者の最大の違いは、退職金は会社の制度に基づく給付であり、企業型DCは本人が運用する年金資産であるという点です。

また、退職金と企業型DC・iDeCoの老齢一時金を近い時期に受け取る場合は、退職所得控除の重複排除ルールに注意が必要です。受け取り方や時期を決める前に、勤務先の制度、加入者サイト、税金の扱いを確認しておきましょう。

退職金や企業型DCは、老後資金計画の中心になり得ます。制度の違いを理解したうえで、自分に合った受け取り方・運用方針・相談先を検討しましょう。

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退職金と確定拠出年金に関するQ&A

退職金を運用するなら何がいいですか?

退職金の運用方法は、年齢、生活費、資産額、住宅ローンの有無、リスク許容度によって変わります。

長期で使わない資金は投資信託が候補になりますが、数年以内に使う資金や生活防衛資金は、預貯金など価格変動の小さい方法で管理する選択肢もあります。

退職金を一度にすべて投資するのではなく、生活費として使う資金、守る資金、運用する資金に分けて考えることが大切です。

確定拠出年金は退職金の代わりになりますか?

確定拠出年金は老後資金を準備する制度であり、広い意味では退職金の代わりや補完として活用できます。

ただし、一般的な退職金のように会社の規程で支給額が決まる制度ではありません。掛金と運用成果によって受取額が変動します。

勤務先に退職金制度がない場合は、企業型DC、iDeCo、NISAなども含めて、自分で老後資金を準備する必要があります。

企業型DCとは退職金のことですか?

企業型DCは、一般的な意味での退職金そのものではありません。ただし、会社が従業員の老後資金形成のために導入する制度であり、退職給付制度の一部として位置づけられることがあります。

退職金は会社の規程に基づいて支給額が決まりやすい一方、企業型DCは従業員本人が運用し、運用成果によって受取額が変わる点が大きな違いです。

企業型DCの拠出限度額はいくらですか?

2026年5月28日時点の現行制度では、企業型DCの拠出限度額は原則として月額5.5万円からDB等の他制度掛金相当額を控除した額です。企業型DCのみ加入している場合は、月額5.5万円が基本となります。

2026年12月1日からは、国民年金第2号被保険者の企業型DC・iDeCo等の共通拠出限度額が月額6.2万円へ引き上げられる予定です。ただし、DB等を併用している場合は、他制度掛金相当額を控除する必要があります。

退職金と企業型DCの一時金は何年空けて受け取ればいいですか?

一律に「何年空ければ必ず有利」とは言えません。退職金と企業型DC・iDeCoの一時金を受け取る順番によって、退職所得控除の重複排除ルールが変わるためです。

令和8年1月1日以後に支払を受けた老齢一時金を先に受け取り、その後に退職手当等を受ける場合は、退職手当等を受ける年の前年以前9年内にある老齢一時金が重複排除の対象になる場合があります。

反対に、退職手当等を先に受け取り、その後にDCの老齢一時金を受け取る場合は、前年以前19年内に支払を受けた退職手当等が重複排除の対象になる場合があります。

受給前に税理士や勤務先、運営管理機関へ確認することが望ましいです。

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出典

厚生労働省 茨城労働局「退職金はないと言われたのですが」
厚生労働省「令和5年『就労条件総合調査』の結果を公表します」(公開日:2023年10月31日)
国税庁「No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得)」
国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」
国税庁「No.1331 上場株式等の配当等に係る申告分離課税制度」
国税庁「No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)」
厚生労働省「確定拠出年金制度の概要」
厚生労働省「2025年の制度改正」
厚生労働省「国民年金基金令等の一部を改正する政令の公布について(通知)」(公開日:2025年12月24日)
厚生労働省「DC拠出限度額(令和8(2026)年12月~)」
運営管理機関連絡協議会「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」
財務省「令和7年度税制改正の解説」
国税庁「令和8年版 源泉徴収のあらまし 税制改正等の内容」
国税庁「退職所得の受給に関する申告書の書き方」
iDeCo公式サイト「転職・退職された方」
金融庁「資産形成の基本:NISA特設ウェブサイト」
厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA)」

この記事を書いた人

「インベスターナビ」は、資産運用・投資に関する総合情報を発信する専門メディアです。初心者から上級者まで、幅広い投資家に向けて最適な運用戦略と専門家の知見を届けます。当サイトでは、アドバイザーナビ株式会社が実施した資産運用アンケートや独自リサーチをもとに、信頼できるIFAランキングおすすめのネット証券、厳選した株式銘柄などを徹底比較。さらに、株式・投信・NISA・退職金運用に加え、IRインタビュー記事や年代・資産額別ポートフォリオ事例まで、実践で役立つ情報やノウハウをわかりやすく解説しています。

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